接骨術を発展させた江戸時代の名著?!

このほど、接骨院で行われている施術、つまり接骨術が記載された専門書をご紹介します。

接骨術を発展させた名著(産経ニュースより引用)

ここで江戸時代に記された接骨術の3大名著について紹介しましょう。それは延享3(1746)年に高志鳳翼(こうし・ほうよく)が記した『骨継療治重宝記(ほねつぎりょうじちょうほうき)』、文化4(1807)年に二宮彦可(げんか)がまとめた『正骨範』、文化7(1810)年に各務(かがみ)文献が記した『整骨新書』です。

『骨継療治重宝記』は、わが国最古の接骨・整骨の専門書で、接骨術の奥義が書かれています。

記載されている施術法の中には当時、輸入されていた多数の中国医書から接骨・整骨に関する内容を抜粋・和訳しているほか、詳細な図説も付けられています。骨を継ぐときの施術者の心得についても書かれています。「患者の気持ちも察して施術する」と説いており、時代が変わっても技術の根幹は変わらないことを教えられます。

一方、『正骨範』も柔道整復術の変遷を知る手掛かりとして興味深い資料です。接骨に関する手法などの図解が41枚も掲載されていて、当時の施術法を知ることができます。

本格的に一般庶民に接骨術が広まったのは、この時代からです。これらの文献を読むと、先人たちがいかに接骨医学を日本に確立しようとしたか、その苦労の一端がうかがえます。